2020/06/08 11:13

ヒビが入ったペーパーウエイト。これはガラスを巻いてまだ熱いうちに水につけたらできるヒビ。

水につける時間が短いとヒビにはならなくて、水の跡みたいなものが残ります。

この水につける時間っていうのが体感で言うと1秒から2秒程度。ほんの少しの差でヒビが入る。
長くつけていると割れてしまいます。


こちらはガラスの破片を巻き付けてペーパーウエイトにしたもの。大きさの違いや熱の具合によって伸び方なんかも変わります。
吹きガラスの魅力の一つが熱く溶けたガラスを扱うところにあり、オレンジ色の塊が温度によって色や形を変えていく様子は私にとって何物にも代えがたい魅力があります。
溶けたガラスはなかなか思い通りにならず、扱いが難しいけれど、思うような形になったり、または思いがけない結果を生み出すことがあって引き込まれます。

年数を重ねていくと思いがけない結果というのを得る機会が減ってしまうような気がしますが、そこを予測、コントロールしながら魅力的な塊を作り出せたらいいなと思っています。